Y's DIARY

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衝撃の結末

 午後5時20分。

 それは、最終目的地・瀬高を目の前にした畑道の線路で起こった。

 電車が、大きな警笛を鳴らした後、何かを踏み潰したような凄まじい音を立てて停止した。

 しばらくした後、車内アナウンスが流れる。

 「ただいま、人と衝突し、安全のため、停車しております」

 じゃあ、さっきの音は…。

 若い車掌の声が震えていたのはたぶん気のせいじゃない。

 何で、最後の最後で、こんなことに巻き込まれるんだ…。

 他の乗客がしきりに外の様子を覗いている。

 面白がっているような馬鹿までいる。

 信じられない。

 お前ら、何が見たいんだよ。

 言いようのない不快感。俺は、こんな人間にだけはなりたくない。

 気持ち悪い。

 午後5時40分。

 警察到着後、現場検証が始まったらしい。

 相変わらず、外の様子を覗いている乗客。

 頭の悪そうな馬鹿女どもの笑い声が聞こえる。

 嫌悪、侮蔑、軽蔑、憎悪。

 いつまで窓に張り付いてるんだ。

 だから、お前ら、何が見たいんだよ。

 これが野次馬根性か。

 醜い。醜すぎる。

 汚い。汚すぎる。

 こんな連中と同じ空間にいることが不快でたまらない。

 午後6時22分。

 次の停車駅である瀬高まで電車を走らせるとのアナウンス。

 こんな形で旅を終えることになるとは、全く思いもよらなかった…。
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30代男。
三度の飯より鷹命。

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