Y's DIARY

Y's DIARY


僕の賃貸戦争

 水曜日から足掛け4日間に及んだ部屋探しも、一応の決着を迎えた。

 そこで、この4日間を総括したい。




 18日(水)
 ネットで見た気になる物件資料をもとに不動産業者へ。
 その物件は家賃も相場より安いし、敷金も礼金も1か月の賃貸マンション。事前の問い合わせで「紹介可能」という連絡をもらっていたので、「もしかしてあっさり1発で決まっちゃうんじゃね?」などとほんの少し淡い期待を抱いていた。

 が、もちろんそううまくはいかない。

 現地で再度物件を問い合わせてもらったところ、「内見及び申し込みは可能だけど、オーナーの親族が1年以内にその部屋に入ることになる可能性が高く、それまでの期間限定でよければ……」とのこと。もちろん、そんな契約は困る。ので、即却下。振り出しに戻る。

 ここから、俺の長い賃貸戦争が始まった。

 改めて、担当となったTさんに希望条件を伝え、その条件に合致する物件を次々に出してもらう。

 確か初めに出した主な条件はこんな感じ。

 「大井町駅徒歩10分圏内・マンション・家賃75000円以内・バストイレは同室でも可」

 その後、条件に合致する中でも特に良さそうな2件の物件を内見することに。

 まず、1件目。仮にA物件としよう。
 オートロックのワンルームマンション3階の角部屋。間取りは、今現在住んでいる部屋とよく似た感じ。角部屋で出窓があるところなんかそっくり。ただ、大きく違ったのが収納スペースの広さ。こちらの部屋の方が今のとこよりずっと収納スペースが広い。
 欠点は、バルコニーに出ると道路を挟んで真向かいのオフィスの様子が丸見えであること。これはつまり、逆もまた然りということである。まぁ、カーテン閉めれば済む程度の欠点なのだが。

 そして2件目。B物件。
 事前にTさんから「ここの部屋は綺麗だと思いますよ」と言われ、期待が高まる。
 ここもオートロックのワンルームマンション2階。
 さながらホテルのようなエントランスを抜け、エレベータで2階へ。
 「これは確かに綺麗だな」と部屋への期待が高まる。
 そして、いざ部屋の中へ!

 ……狭っ!

 入った瞬間に感じる窮屈さ。エントランスだけでなく、部屋の狭さまでホテルチックではないか。
 いや、確かに部屋自体はクッションフロアで綺麗なんである。が、あまりにも狭い。何でこんなに狭く感じるのかと思ったら、天井が低いのだ。軽くジャンプしたらすぐに手が届くほどの高さしかない。

 Tさんは「部屋の綺麗さで言ったら、かなりのレベルだと思いますよ」「この物件が今の時期まで残ってるなんてちょっと考えられないです」と結構押してくる。さすが営業マン、と思いながらも、そんな営業トークに屈するわけにはいかない。こんな狭い部屋じゃあ、とてもくつろげる気がしない。

 オートロックの上に駅徒歩4分というアクセスの良さをぶち壊して余りあるウサギ小屋っぷり。

 この後、事務所に戻り、実際に大井町で家賃70000円程度の物件を契約する場合いくらくらいの初期費用がかかるかを概算してもらう。

 敷金2の礼金2で考えると、その額約50万。

 とりあえず、この日は帰宅。

 19日(木)

 親に初期費用のことを告げると、「えー!」と驚かれる。まぁ、それも致し方ない。
 あらかじめ引越しの初期費用のことを想定して少しでも貯金しておくべきだったんだろうけど、ほとんど貯金はしておらず、結果どうしても親に頼らざるを得ない状況(礼金と仲介手数料に関しては会社が負担してくれるらしいのだが、それは入社後の清算になるため、どの道一旦は親に立て替えてもらわなければならない)。

 それまであまり気にしていなかった初期費用に目を向けていかないといけないことに気付く。

 この日も昨日同様、条件に合う新着物件を出してもらい吟味する。
 結果、昨日も見たA物件と新着のC物件を内見することに。

 今回は営業車を使わず、俺ひとりで駅から実際に物件まで歩いてみる。

 まずA物件へ。
 昨日は車だったため気付かなかったが、ここも駅から徒歩7分ほどでアクセスは悪くない。
 しかも、道中にはスーパー・ドラッグストア・コンビニなどがあり、利便性高し。

 もともと部屋自体にも悪い印象はなかったが、これでさらに印象度アップ。

 次にC物件へ。
 ここは1月に完成したばかりの新築のロフトつきアパート。その上、バストイレ別である。家賃は78000円と高いが、Tさんは「その分、礼金は交渉で1ヶ月分に減らしてみせます」と話す。
 が、既に気持ちはA物件に傾いていた俺。

 駅からC物件へ向け出発するが、結構な距離を歩くことに。物件情報では徒歩10分だが、実際には徒歩15分といったところ。
 物件そのものは新築だけあって確かに綺麗だったが、思っていた以上に狭い。ロフトに上がってみると圧迫感があって苦しい。
 「これはないな」と思い、A物件を契約する方向で気持ちが固まる。

 事務所に戻り、A物件を契約した場合の初期費用の概算を出してもらう。その額、約51万。

 礼金を1ヶ月にできないかTさんに相談するも、こちらの交渉は厳しいとのこと。「あ~、これは即決は出来ないな、相談しないと……」と思いながらも、一応申し込みだけして物件を押さえておくことに。親と相談後、明日にでも再び連絡をくださいとのこと。

 帰宅後、親に相談するもやはり50万は厳しいとのこと。
 「あ~、もうどうすればいいんだ」ともやもやする。

 最初に払う費用を少なく抑えるために、これからしばらくは住むことになるであろう物件そのもののグレードを抑えなきゃならないことに違和感を覚え始める。が、貯金していなかった自分の責任もあるので、さらにもやもやする。

 大学のゼミの先輩かつ、この春から働くことになる会社の先輩(2年目)でもある人にメールをして、駅からどれくらいの距離のところで、どれくらいの家賃のところに住んでいるのか教えてもらう。

 その人は77000円だということで、他の同期を見れば9万近いところに住んでいる人もいるとのこと。
 やはり、70000円台は覚悟しなきゃいけないなと思いながら、でも初期費用がなぁ……と、もやもやを抱えながら就寝。

 20日(金)

 午前中のうちにTさんに連絡すると言っていたにも関わらず、親との話し合いは平行線を辿ったままで、どうにも電話しづらい。

 昼過ぎ、Tさんから着信。どうにも電話をとる気になれず、そのまま放置。伝言メモに「結果がどうであれ連絡をください」と吹き込まれる。

 その1時間後、再び着信。その時点でも何とも答えられない状態だったため、放置。

 バイトに行く直前、さすがにこれは礼儀を欠くとの思いから、Tさんに電話。とりあえずA物件を明日まで押さえてもらうこと、そして他の業者もまわってみたいと考えていることを告げる。
 すると、「どこも同じ物件情報を共有してるから、出てくる物件がそう大きく変わることはないですよ。他の業者の物件で良さそうな物件があっても、図面を持ってきていただければこちらでも問い合わせることはできますし」と言われる。Tさんが俺を騙そうとしているわけではなく、このあたりの不動産裏事情は俺もある程度理解しているつもりだったので、確かにそれもそうだなと思う。

 バイトへ。

 店長と部屋探しについて話す。
 「敷金2ヶ月は仕方ない。逆に敷金1ヶ月とかなしとかだと、出るときに余計な金取られることにもなるし。ただ、礼金2ヶ月はもったいないよな。ベストは敷2の礼1だよ」とのこと。

 バイト終了後、帰り際に以前に少し聞いた功労金について尋ねる。
 何でも、3年以上働いた学生が就職等でバイトを辞める際には功労金として金一封が出るかもしれない、という話を以前店長から聞いていたのだ。

 「あ~、それまだわかんないんだよ。ちょっと聞いてみるわ。来週にはわかると思うけど。ただ、そんなに高額は出ないと思うよ。でも、そうだよなぁ。貰えるんだったら、少しでも初期費用の足しになるからなぁ」とのこと。

 いくら貰えるのか、そもそも貰えるのかどうかもまだわからないが、もし貰えれば初期費用に充てられるな、と考える。

 その後、家に帰って風呂入って飯食った後、ネットで物件を検索する。ここ最近の習慣化した作業。
 このあたりから、敷2礼1の物件に絞って物件を探し始めた。

 気になる物件があれば印刷、気になる物件があれば印刷、を繰り返す。

 その作業を朝方まで続け、結局一睡もせずに朝一番に再びTさんのもとへ。

 21日(土)

 他の業者をまわってくると思っていたと言うTさんに「すみません、こんな早く来てしまって」などと話をしながら、あらかじめ用意した物件情報を見せる。
 Tさんも、俺が一度は他の業者をまわってみると言いながらも結局自分のところに来たことを意気に感じてくれたのか、「今日で決めちゃいましょうか。大井町に強い地場業者に片っ端から問い合わせして、図面貰いますんで」とやる気に。俺が持参した情報をひとつひとつ見て、それぞれの情報元に問い合わせの電話をかける。一方で、地場業者から送られてくる図面を俺に見せる。

 それらの中から、まだ申し込みが入っていない良さげな物件を2つピックアップ。内見に行くことに。

 1つはD物件。
 駅から徒歩約8分。家賃79500円で敷2礼1のオートロックのワンルームマンション。
 部屋は文句なしに綺麗だし、広さも十分。共同入り口にはロビーまであって、リッチな物件。少し前までは85000円の敷2礼2だったのが最近値下げしたらしい。
 住むには何の不自由もない物件。これまで見た中では一番のグレード。
 が、やはり家賃79500円はちょっときつい。

 もう1つがE物件。
 駅から徒歩3分。家賃75000円の敷2礼1でバストイレ別の木造1Kアパート2階。駅からの道中にはスーパー・ドラッグストアがあり、近くにコンビニ・ファミレスもある。利便性高し。
 これまではマンションにこだわっていたところがあったのだが、贅沢言わずにアパートも選択肢に。
 ここがなかなかいい。
 まず、駅から歩いてホントにすぐなのである。徒歩3分の表示でホントに3分なのである。しかも、道中にはスーパーがあるから日常の買い物にも困らない。
 また、バストイレ別というのも大きい。そこまでこだわっているポイントではなかったけど、セパレートタイプがあればそっちの方がいいのは間違いない。
 それにキッチンが広く、ガスコンロも2口ついている。料理しようと思えば、結構こだわれそうな広さ。
 バストイレが別な分、リビング部分がやや狭いのは狭いけど、これまでリビング部分に置いていた冷蔵庫の置き場がキッチンにあるので、それを考えればそこまでめちゃくちゃ狭いとは感じないんじゃないかと思う。

 というわけで、俺は最終的にこの木造1Kアパートに決めた。絶対条件だったはずの「マンション」が最終的にはひっくり返ったわけである。木造であることによる音漏れが気にならなくはないが、兄曰く「普通に生活してればそう気にならない」とのことなので、大丈夫だろう。まぁ、これまでのように家で音楽に合わせて唄を歌ったりなんかはできなくなるだろうが。

 まぁ、でも今回の部屋探しでいかに自分の部屋が恵まれてたか改めてわかった。あ、建物の設備・構造的な意味でね。一応、今の部屋は分譲賃貸みたいだし。立地は最悪だけどね。

 しかし、今回Tさんには何だかんだでいろいろお世話になった。内見のときに「何とかここで決めさせよう」という静かな圧力を感じなかったわけではないが、決してごり押しすることなく、俺のわがままにも思える希望条件を最大限尊重して物件を探してくれた。大阪弁の親しみやすい感じの人で、おかげで大阪に対する偏見が少しはなくなったような気がする。
 前回、大学入学時の部屋探しで関わった業者の人間の態度はひどかったからね。
 今度、何か手土産でも持っていかないと。

 さて、話はここで急展開を迎える。

 疲れ果てた俺は家に帰り、前述の先輩に「部屋を決めました」という報告のメールを送ろうとした。その際に、ふと「そういや先輩はどんなとこに住んでるって言ってたっけ?」と思った俺は、この前のメールを読み返したのだが……。

 とんでもない偶然を予感したのはこのときである。

 その先輩は自分が住んでいる部屋について、親切にも、家賃から築年数、駅からの所要時間といったことを詳しく教えてくれていたのだが、その諸条件にどうも既視感がある。あれ? これって……。

 いや、まさか、と思いつつ先輩にメール。

 返信「○×△(アパート名)ならビンゴです。まさか…!?」

 ……。

 まぁ、勘のいい人はすぐわかったと思うが、何と俺が決めたアパートはまさにその先輩が住んでいるアパートだったのである。しかも階数まで同じ。
 確認したところ、隣同士ではなかったものの、こんな偶然ってあるものなのだろうか。全く驚きである。

 ウソみたいなホントの話。

 まさにマンガみたいな話。

 すげぇ。

 何かよくわからんけどすげぇ。

 こんなオチが待っているとは。

 おかげさまでそのアパートの実際の住み心地を聞けたし、部屋の寸法の確認もできた。
 その先輩にはこれまでもいろいろ質問してたけど、まさかこれから住む部屋の寸法の質問までできるとは。考えられん。これはいい話のネタになる。

 そんなわけで、俺の賃貸戦争はひとまず終わった。今後、厳しい(らしい)入居審査をパスできれば、本格的に引越しの準備を始めなければならない。どういう家具配置にするか、何を持っていって、何を廃棄するか、といったことも考えなければならない。また、金のやりくり方法ももっと真剣に考えていかなければならない。

 何か去年の11月頃からバタバタしていてあっという間に時間が過ぎている気がする。3月もバタバタなんだろうな。

 うっわ、このブログにしてはすげえ文字量。しかも、俺昨日から一睡もしてないから、何か目がもうおかしいことになってる。シパシパするとかそんなレベルを超越したドライアイ。


 ホントにどうでもいい、まさに蛇足な一言。

 平井理央を見ていつも思うけど、俺はああいう垂れ目で頬がふっくらしたタヌキっぽい顔が好きなんだなぁ。

 ホントにどうでもいいか。
関連記事

Comments
Re: 僕の賃貸戦争 
ソファーベッドいらね?
>NHK非正規雇用人 
引越し先は今住んでるとこより若干狭くなるので、いらないです。

« »

10 2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
Profile

うーすけ

Author:うーすけ
30代男。
三度の飯より鷹命。

Blog Search
Recent Entries&Comments
 
Monthly Archives