Y's DIARY

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第2話「猫喫茶に集まる3人」

  第2話「猫喫茶に集まる3人」

「いい作品て何の話や。そもそも、俺はこれから出掛けるから無理だぞ」
 どうやらハヤトは何かしら「読む」ものを書いたらしい。だが、俺にとってはそんなことはどうでもいい。それよりも猫である。寝子である。にゃんこである。
 というのも、その日、俺はこれまた大学の悪友もとい数少ない友人の1人であるコージローとともに、池袋の猫喫茶「299」に行く予定だったのだ。
 ちなみに、このコージローという男がどんな男か知りたい方は、中日ドラゴンズに所属する河原純一を想像してもらうとよい。広島県産の河原純一、それがすべてだ。

「ああ、じゃあさっき言ったみたいに郵便受けにでも入れといてくれ」
 若干の引っかかりを覚えつつも、ハヤトを軽くいなした俺は池袋に向かう。

 その日は、陽の当たらない俺たちにはもったいないくらいの爽やかな初夏の陽気であった。きっとこの陽気が、そもそもスパークリングなハヤトの頭をさらにハジケさせてしまったのだろう。やれやれ、罪な太陽だぜ。

「ソフトバンク、新しい選手の出てきとるやん」
「ああ、長谷川ね。長打力はあるんやけど、確実性がないんだよな」
 猫喫茶「299」に着いた俺たちは、チンチラの看板猫・どんぐりと戯れながら、野球談義をしていた。ちなみに、このどんぐりという猫、とにかくもふもふで、とにかくもふりっくもふらーなのである。何を言っているのかわけがわからないという方は力を抜いてほしい。言葉の意味など考えなくてよいのだ。その言葉から想像力を働かせてほしい。
 さて、ここでこのどんぐりの可愛らしさをじっくり語りたいところだが、本物語とは一切関係がないため泣く泣く割愛しよう。

 その日の滞在時間はだいぶ長かったように思う。「じゃあそろそろ帰るか」、そう思い始めた、ほどよく陽が暮れ始めた午後5時頃のことである。
 またしても俺の携帯電話が鳴る。正確に言えば、振動を始める。その振動はなかなか止まらない。メールではない。
 まさかと思った。
 そして、俺の予感は大概当たる。

「池袋まで来たで! どこ行けばいいんや」
 「そもそも呼んでない」というツッコミはこの神戸出身の関西人には通用しない。
 そう、ハヤトである。

 彼は「作品」を片手に、横浜から池袋まで単身で乗り込んできたのである。
 こいつ、こんなにアクティブだったか?

 つづく



 はい、今回の「一言解説」の始まりです。

 まぁ、解説というよりは、「今だから言える話」とか「あのときはこうだったけど今ではこうだ」とかいった、プレイバック2008みたいなコーナーでございます。

 例の電話があった日、俺とコージローは猫喫茶に行ったんですね~。何故かそのときの会話の中で長谷川の話をしたのを覚えてます。その当時は、本文中にも出てくるように「長打力はあるけど確実性に欠ける」という選手だったんですが、その翌年には逆に「長打力はそこそこだけど率を残せる」選手になって3割を記録したんですよね。ただ、その翌年である2010年は成績を残せず、さて今年2011年は激しいレギュラー争いを勝ち抜けるか、というところです。

 あと、299のどんぐりね。いやこれがホントに可愛いのですよ。このときはまだ仔猫で、短い脚でとぼとぼ歩く姿がたまらんくてね。
 今も299にはちょくちょく行ってるんですが、どんぐりも今やすっかり成猫となってます。こういうところに時の流れを感じますね。

 ちなみにこの物語、完成の暁には最初から最後まで再度推敲して、ポプラ社小説大賞に応募して2000万狙おうと思ってます。
 もちろん、2000万貰ったら辞退してそのお金を使って水害や地震などの被災地にポプラ社の本を寄贈してもらうという、被災地の方々からしたらはた迷惑でしかない行為を善意たっぷりの顔で実施する予定です。

 え? もう今年度で2000万の賞金はなくなった?

 じゃ、やめます。
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30代男。
三度の飯より鷹命。

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